雷鳴頭痛は突然発症し1分未満で痛みの強さがピークに達する非常に激しい頭痛です(脳動脈瘤破裂に
類似した頭痛)
原因として器質的疾患を有しない一次性雷鳴頭痛となんらかの原因を有する二次性雷鳴頭痛に分類されます。
二次性雷鳴頭痛の原因として、くも膜下出血、脳出血、脳静脈血栓症、動脈解離、可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)、下垂体卒中、そして第三脳室コロイド嚢胞などがあげられます。.
コロイド嚢胞とは
コロイド嚢胞は、第三脳室の天井(特にモンロー孔付近)に発生する良性の嚢胞性病変で、内胚葉由来の上皮細胞から形成されることが知られています。嚢胞内部にはゼリー状または粘液様の内容物が含まれており、脳脊髄液(CSF)の流れを阻害することで水頭症を引き起こす可能性があります。

松江市立病院医学雑誌 13(1): 91-95, 2009.より引用