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線維性異形成は、GNAS遺伝子の変異によって引き起こされる非遺伝性の骨疾患であり、骨芽細胞の分化・成熟障害により起こる先天性の骨疾患です。

骨が正常に成熟せず、線維性組織に置き換わることで、骨の脆弱化や変形、骨折を招くことがあります。

眼窩、下顎、前頭骨に好発します。

頭部MRI所見

T1 強調像では骨格筋とほぼ同等の低信号強度、T2 強調像では症例により異なり、通常は低信号、等信号、著明な高信号などの混在する不均一な内部性状を示す。不均一性は石灰化、嚢胞性変化、脂肪成分、隔壁などによるとされます。造影剤投与による増強効果の程度は様々です。

(左:T2 強調像)
中鼻甲介の病変(*)はやや不均一な比較的低信号を示すのに対して、前頭洞領域(矢印)では高
信号を呈する。

(右:造影後 T1 強調脂肪抑制画像)病変は中等度の充実性増強効果を示している。

(右:造影T1)

参考文献

Fibrous dysplasia(線維性骨異形成)の画像診断

J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp › orltokyo › _pdf › -char
尾尻博也 著 · 2014 ·

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