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パーキンソン病と自転車
2010年にNew England Journal of Medicineに掲載された論文に、進行したパーキンソン病ですくみ足が強くてなかなか一歩目が出づらくなっている患者さんが、自転車はスイスイこげるというものがあります。
これはペダルから与えられる刺激が足のすくみを抑制している可能性があると考えられています。
また、パーキンソン病患者さんでは左右方向のバランスは前後方向に比べて保たれるので、前後に車輪がありバランスが保たれる自転車漕ぎと相性が良い可能性があります。
以下は論文の公式動画です
https://www.youtube.com/watch?v=aaY3gz5tJSk
このようにパーキンソン病は進行期まで体のバランスは保たれるというのが大きな特徴です。
早期から転びやすさが目立つ、自転車運転が困難であるようなケースはパーキンソン症候群の可能性を考慮した方が良さそうです。
参考文献
Cycling May Help Freezing of Gait in Parkinson’s Disease.N Engl J Med 2010 362(13):e46