脳由来神経栄養因子(BDNF; Brain Derived Neurotrophic factor)は、血中に存在する神経細胞生存に有利に働く液性因子です。

BDNFは、新しい神経細胞やシナプスの分化、神経細胞の増殖、既存の神経細胞の生存に寄与しています。

大変興味深いことに、運動でBDNFが増加することが明らかになっております。

パーキンソン病では発症早期から黒質細胞が変性していることが知られております。

そのため運動でBDNFを上昇させることで、黒質神経細胞の消失に対し、神経保護的に作用します。

パーキンソン病早期にリハビリテーション介入することで、より多くの黒質神経細胞が保持され、予後が改善すると想定されています。