現在パーキンソン病が発症する病態として、腸内細菌叢や消化管の関わりが注目されています。

経口で病的なものが入り、消化管に移行して、消化管からそれらが上行して脳に達し、パーキンソン病の病態が引き起こされ、さらに進行すると認知症になるというような脳幹上行進展経路が推測されています。

パーキンソン病患者の脳内で観察されるレビー小体が内臓神経叢にも存在することが知られております。

パーキンソン病は脳などの中枢神経系だけではなく、末梢神経にも病変に分布する、ということは大変興味深いところです。

投稿者

古田 夏海

群馬県高崎市「ふるた内科脳神経内科クリニック」で脳神経内科・内科の診療を行っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です