環・小指のしびれを主訴とした疾患のなかで、肘部において尺骨神経が慢性に摩擦や牽引・圧迫
などにより障害を受けて麻痺を発症したものを肘部管症候群(cubital tunnel syndrome)といいます。
そのうち、幼小児期に上腕骨遠位部骨折の既往があり、十数年〜数十年後に同様の麻痺を生じるも
のを特に遅発性尺骨神経麻痺(tardy ulnar nervepalsy)といいます。最も多い原因としては、不適切な治療による上腕骨外顆骨折後に偽関節骨がくっつかず治らない)となった外反肘変形によるものが知られています。

投稿者

古田 夏海

群馬県高崎市「ふるた内科脳神経内科クリニック」で脳神経内科・内科の診療を行っています。

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