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片頭痛では頭痛発作がないとき(発作間欠期)でも様々な症状が出る

片頭痛患者においては、頭痛発作間欠期においても疲労・めまい・集中力の低下などのさまざまな症状を抱えていることが知られています。片頭痛患者の84%で発作間欠期症状が出現するという報告があります。
発作間欠期症状はなぜ起こるか?
中枢神経感作(Central Sensitization)が原因と考えられています。
中枢神経感作とは、脳や脊髄といった中枢神経系が過敏になり、痛みを感じやすくなる現象のことを指します。本来なら痛みを引き起こさないような刺激でも痛みとして認識されたり、痛みが長引いたりする特徴があります。
片頭痛が慢性化してしまうと、中枢神経感作が進行してしまいます。
片頭痛は慢性の全身性疾患
このように片頭痛は心身の消耗を来す慢性の全身性疾患と考えられます。片頭痛は生活の質(QOL)が低下してしまう疾患です。
片頭痛が慢性化してしまうと、生活への支障をきたして重症化してしまいます。
一般に、片頭痛の発作回数が月4回を超えるとQOLが低下してしまいます。そのためまずは月4日以下での発作回数でコントロールできるように予防薬を使用します。
予防薬に加え、非薬物療法(ストレッチ、ヨガ、頭痛体操)も大事です。