脳梗塞の再発予防に大切な「悪玉コレステロール」の管理
動脈硬化が原因の脳梗塞では、再発を防ぐためにLDL(悪玉)コレステロールの管理が大切です。
LDLコレステロールが血管の壁にたまると、血管が狭くなったり、血のかたまりができたりする原因になります。LDLを下げる治療は、こうした血管の病気を予防するために行います。
LDLは、どこまで下げればよいのでしょうか?
動脈硬化が原因の脳梗塞では、LDL100 mg/dL未満が基本的な目標です。
そのうえで、糖尿病や、狭心症・心筋梗塞などもある方では、LDL70 mg/dL未満を目指すことが検討されます。健診の基準値と、再発予防のための目標値は同じではありません。ご自身の目標を主治医と確認しましょう。
non-HDLの目標は「LDLの目標+30」
採血結果にあるnon-HDL(ノンHDL)コレステロールは、LDLも含め、動脈硬化に関係するコレステロールをまとめて見る指標です。目標値は、「LDLの目標に30を足す」と覚えると分かりやすくなります。
| LDLの目標 | non-HDLの目標 |
|---|---|
| 70 mg/dL未満 | 100 mg/dL未満 |
| 100 mg/dL未満 | 130 mg/dL未満 |
これは目標値の覚え方です。「ご自身のLDLの検査値に30を足せば、non-HDLの検査値になる」という意味ではありません。
食事・運動と、お薬を組み合わせて
食事を見直し、無理のない運動や禁煙を続けながら、必要に応じてコレステロールを下げる薬を使います。薬を飲み始めてからも、生活習慣の改善を続けることが大切です。
目標は、単に検査の数字を下げることではなく、再発を防ぎ、これからの生活を守ることです。一人ひとりの体調や持病に合わせて、治療を続けていきましょう。
参考文献
- 日本動脈硬化学会 編.動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版.2022.
- 藤末昂一郎,辻田賢一.管理目標値の設定.臨牀と研究.2025;102(1):10–14.
- 山下静也.脂質異常症の一次予防と二次予防.診断と治療.2026;114(1):12–21.