目次
PCR検査
RT-PCR法(リアルタイムPCR法)を行います。ウイルスの核酸が増幅されると、反応液中に蛍光色素が増えていき、発光することで可視化できます。
採取する検体
・鼻咽頭ぬぐい液
感度は約80%、特異度は99%とされます。
・唾液
LAMP法という遺伝子増幅の方法を用います。
感度は約80%、特異度は99%とされます。
外注で検査会社にオーダーします。
抗原検査
①定量検査 「ルミパルスSARS-CoV-2Ag」
鼻咽頭ぬぐい液から定量検査を行います(唾液からも可能)
表面蛋白の一種であるウイルス抗原の存在を検出します。
専用の化学発光酵素免疫測定システムを用いて定量検査が可能です。感度・特異度ともに90%以上です。
②定性検査 「エスプラインSARS-CoV-2・富士レビオ」
スワブを鼻腔奥に行き止まる部位まで挿入し、数回こするようにして粘膜(鼻咽頭ぬぐい液)を採取します。
RT-PCR法との試験成績(n=124)では、陽性一致率66.7%、陰性一致率100%でした。
酵素免疫反応法を測定原理としたイムノクロマト技術により抗原を検出します。
陽性と陰性の間の判定不能の際はPCR検査を行います。
抗体検査(保険適応外)
LFIA法(Lateral Flow Immunoassays イムノクロマトグラフィー)・CLIA法(化学発光免疫測定法 Chemiluminescent Immunoassay)があります。
LFIA法は感度が低いです。
SARS-CoV-2に対して生成された抗体の存在を確認します。血液で感染初期に出現するIgM抗体とその後に出現するIgG抗体を検出します。
発症2週間以上で陽性となります。
診断を目的として単独で用いることは推奨されません(疫学調査のためなどに使用)。行政検査では用いられていませんが、主に研究用に市販されています。