PPPDとは

持続性知覚性姿勢誘発めまい(Persistent Postural-Perceptual Dizziness, PPPD)は慢性めまいを主訴とする疾患です。日本のめまいの15-20%を占め、女性に有意に多く、年代は40代が最多とされます。

PPPD は3カ月以上持続する浮動感・不安定感および非回転性めまいを主訴とします。

診断のつかない慢性めまいの原因として重要です

誘発因子

PPPDでは特徴的な3つの誘発因子、すなわち①立位・歩行②体動③視覚刺激で増悪します。


器質的前庭疾患や精神疾患を合併することもありますが、それらでは症状を説明できないときに PPPD と診断します。現時点で PPPD に特異的な平衡機能検査や脳画像検査はなく、機能性疾患と考えられています。

(堀井新 MB ENTONI (244): 63-69, 2020.)

少しわかりづらい点が、先行疾患が存在する、という点ですが要は、「PPPDには多くの場合,めまいの原因となる前庭疾患・精神疾患・内科疾患が先行し、それらが軽快したのちにも上記の前庭症状が持続する。」ということです。

典型的には、末梢性あるいは中枢前庭障害、片頭痛、脳振とう、起立性調節障害、ふらつきを伴うパニック発作など急性あるいは発作性のめまいや平衡障害に続発します。

                                   (堀井新Dr作成)

診断基準

               (堀井新 日本耳鼻咽喉科学会会報 123(2): 170-172, 2020.)

治療薬

SSRI/SNRI内服・前庭リハビリテーション・認知行動療法の有用性が報告されています。

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投稿者

古田 夏海

群馬県内の総合病院で脳神経内科医として勤務しています。

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