webで日本認知症学会に参加してきました。国立循環器病研究センターの猪原匡史先生のご講演では、血管障害と認知症について勉強しました。

血管性認知症の分類(vascular cognitive impairment)

①大脳皮質型血管性認知症

梗塞巣<50mlでは認知症はまれ
梗塞巣>100mlで認知症の頻度が増加

②皮質下血管性認知症

血管性認知症の約1/2
いわゆるsmall vessel disease
CADASIL/CARASIL/COL4A1変異なども含まれます

CADASILはアジアに多く10万人あたり2-5人といわれます。
深部白質・外包などに病変を認めます。高血圧なく白質病変がみられる場合などは鑑別に挙げる必要があります。

COL4A1変異とCADASILの画像の違いは側頭極病変の有無で鑑別します。(両者とも常染色体優性遺伝)

PADMALというⅣ型コラーゲンα1鎖(COL4A1)遺伝子変異を3’UTRに認める小血管病が近年報告されています。
(microRNAの異常で遺伝子の翻訳をコントロールする部位の異常→COL4A1の発現が上昇)
橋に所見が強くみられるのが特徴です。

③局在病変型梗塞認知症(strategic single infarct dementia)

海馬型/視床型(前核や背内側核)/内包(膝部)型

④低灌流性血管性認知症

認知症における血管リスク管理の重要性

アルツハイマー病でも血管リスク管理が重要

・Nun研究(修道女の研究)→脳梗塞があるとADの発症率が20倍に増加する。

・アミロイド仮説・・・老人斑・神経原線維変化に加え、アミロイド血管症も重要(いわば血管変性)
→血管拍動が駆動力となり、脳は老廃物を排泄する。孤発性ADはアミロイドβの排出障害とも考えられる。アルツハイマー病の危険因子と脳卒中の危険因子は共通している。
→認知症の多因子説
→危険因子をコントロールすれば認知症も予防できる可能性

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