子宮頚癌ワクチン=HPVワクチン

子宮頚癌ワクチンはヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンです。不活化ワクチンになります。

子宮頚癌、尖圭コンジローマなど、女性のHPV関連疾患を予防するワクチンです。

子宮頚癌は、HPVが持続的に感染することで、異形成を生じた後、浸潤癌に至ることが明らかになっています。子宮頚癌は年間1.1万人の罹患者とそれによる2900人の死亡者をきたすなど重大な疾患となっています。罹患率は20代から上昇し、40代でピークを迎えます。

2つのHPVワクチン

現在定期接種の対象となっているワクチンは2価ワクチン(サーバリックス®)、4価ワクチン(ガーダシル®)があります。

2価ワクチン(サーバリックス®)は子宮頚癌の高リスク遺伝子型である16型と18型を含んでおり、4価ワクチン(ガーダシル®)は16型と18型に加え、尖圭コンジローマの主な原因とされる6型・11型の遺伝子型を含んだものをいいます。

2価ワクチンの方が中和抗体が高く、免疫持続が長くなります。

2価と4価で接種スケジュール・ワクチン成分が異なります。2価と4価を組み合わせて接種することはできません。必ず同じワクチンで3回接種することになっています。

HPVワクチンの接種スケジュール

定期接種が定められている年齢は、小学校6年から高校1年までの5年間となっています。

標準的接種年齢は中学1年生とされています。

2価と4価では2回目の接種をするタイミングが異なります(それぞれ2回目が1ヵ月後ないしは2ヵ月後、3回目は6ヵ月後)

HPVワクチンの問題点

HPVワクチンは接種後の持続性疼痛運動障害の報告があります。

この症状が報告されたため2013年6月より積極的勧奨差し控えることとなり、接種率が激減(70%→1%)しました。

WHOでは根拠薄弱なエビデンスに基づく政策決定は、安全で有効なワクチンの使用を控えることとなり、真の害をもたらしうる、と日本を批判しています。

2017年のWHOでも、HPVワクチンは優れた安全性および有効性を持つという見解が示されています。2022年より積極的勧奨が再開されました。

投稿者

古田 夏海

群馬県高崎市「ふるた内科脳神経内科クリニック」で脳神経内科・内科の診療を行っています。

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