バルビツレート療法とは

バルビツレート療法は、急性期脳障害の時期において二次性脳障害を最小限に抑えることを目的に行われます。頭部外傷後などによる制御困難な頭蓋内圧亢進症状やくも膜下出血後の脳血管攣縮、脳動静脈奇形摘出後などにバルビツレート療法が行われます。

バルビツレートは脳代謝を抑制するとともに、頭蓋内圧を低下させます。そのためバルビツレートは脳虚血や脳浮腫の治療薬として用いられてきました。

低体温も脳代謝を抑制するため、バルビツレート療法と併用して低体温療法が用いられることがあります。

バルビツレート療法の注意点

バルビツレート療法は人工呼吸器管理下で施行されます。
バルビツレートは呼吸および循環の抑制作用が強く、集中的な呼吸・循環管理が必要となります。

バルビツレート薬の薬理作用

チオペンタール(ラボナール®)、チアミラール(イソゾール®)はいずれもバルビツレート(バルビツール酸)系の静脈麻酔薬です。
大脳皮質の活動を抑制して脳代謝・脳血流を低下させ、酸素需要を減らすことで脳保護的に働くとされます。またグルタミン酸受容体などによる興奮性シナプス伝達を抑制する作用も報告されています。
バルビツレートは GABAA受容体に結合してGABA 作用を増強し(GABAA受容体の開口時間を延長させます)、Clチャネルを開口させて細胞膜過分極を起こし、大脳皮質活動を抑制して強い抗てんかん作用も発現します。てんかん重積発作にも有効です。

バルビツレート薬の分類(抗てんかん薬)

・短時間作用型:ペントバルビタール(商品名:ラボナ®)
・中間作用型:アモバルビタール(商品名:イソミタール®)
・長時間作用型:フェノバルビタール(フェノバール®)

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